2008年7月 5日 (土)

苔類のおもしろい形 マルスピウム

Photo_2
苔類にはおもしろい形がいろいろあります.
写真に写っている白くて少しふくらんだ細長いのも
その一つ.植物は,Tylimanthus saccatusという苔類
(ハネゴケ科).キナバル公園で撮影したものです.

正確に言うと,マルスピウムと呼ばれる苔類に特有の構造.
日本にある種類では,ツキヌキゴケ属が時々立派なものを
つけることがありますが,茎の下側になかば地面に埋まる
ようにあるので,上からみただけでは目に入らないことが
多いです.

『marsupium:マルスピウム.苔類の雌花序をとりまく
小袋状の構造であり,卵の受精後に大きく発達するもの.
ペリギニウムperigyniumとも呼ばれる.』 (コケ植物 用語集から引用)
http://www.digital-museum.hiroshima-u.ac.jp/~museum/pages/kokeyougo/kokeyougoABC.html

少し写真に写っているものを説明すると,
斜め向きの茎を境に,左下方に延びるのがマルスピウムです.
右上方に延びるのが胞子体の柄と胞子嚢.
胞子嚢は裂開直前で,らせん状の裂開線がはっきりと
見えています.

写真の腕は悪いのですが,偶然とても上手に撮れた
奇跡の一品でした.

| | コメント (0)

ガガンボ お嫌いですか?

「お好きです」って方は,ぜひ以下のサイトに.

The Crane Flies (Diptera: Tipulidae) of Pennsylvania
http://iz.carnegiemnh.org/cranefly/morphology.htm

頭部のアップなんて,あーた,のけぞりものですよ.

ちなみに,ガガンポってのは,巨大な蚊と間違えられる
ことが多い,脚の長いヤツです.

| | コメント (0)

地衣類を食べる蛾 ヨツボシホソガ

Photo
ヨツボシホソバ Lithosia quadra
ヒトリガ科コケガ亜科

シンクロニシティなのかなぁ.あるいは
知識があれば目にはいるってことか?

昨夜コケガ類のことを調べていたら,
今日偶然に壁に止まっているヨツボシホソガを
見つけた.

昨夜のことがなければ,ああ蛾が止まってるなぁ
くらいにしか思わず,きっと見逃していたに違いない.

幼虫は地衣類を食べるらしい.それで,「コケガ」.
また幼虫は毒針毛を持つので,ちょっと怖い.
刺されると7-8日は痛がゆい状態がつづくらしい.

背景はいかにも地衣類のように見えますが,
コンクリートの壁に吹きつけ塗装をしたものです.
三つ星しか見えませんが,翅を広げると四つ星に
なります.

| | コメント (0)

2008年7月 3日 (木)

野生絶滅シダ植物 シビイタチシダ

Img_0192
7月1日から13日まで,三田市にある人と自然の博物館で
展示公開されているシビイタチシダ.
いったん絶滅と認定されたのち,つくばの植物園で
栽培されている生株が見つかったのだそう.
もともと日本固有種なので,世界に4鉢しか残されて
いなのだそう.

いわゆる野生絶滅植物で,いってみれば,シダ版の
コウノトリのようなものか.

みたところ,なんの変哲もない,ただのシダに見える
のですが,,,

| | コメント (0)

2008年7月 2日 (水)

公言すれば読むかも,,,

というわけで,とりあえず読むべき論文を.
コケ植物でも雑種形成による網状進化があって,それが系統解析を
難しくしている.ていうか,それこそが進化というものなのかも. いずれも
要旨だけであればネット上から無料で入手することが可能.

Shaw, Holz, Cox & Goffinet. 2008. Phylogeny, character evolution, and biogeography of the Gondwanic moss family Hypopterygiaceae (Bryphyta). Systematic Botany 33(1): 21-30.

Harris. 2008. Paraphyly and multiple causes of phylogenetic incongruence in the moss genus Plagiomnium (Mniaceae). Taxon 57(2): 417-433.

Hernandez-Maqueda, Quandt & Munoz. 2008. Testing reticulation and adaptive convergence in the Grimmiaceae (Bryophyta). Taxon 57(2): 500-510.

| | コメント (0)

2008年6月29日 (日)

構造色をもっているジンガサゴケ

Dsc02201
昨日,今日と野外での観察会がありました.
小雨に濡れることはあっても,大雨に遭うこともなく,
また雲が高くて薄暗くもなく,観察会は盛況のうちに終了.

今日あったコケ観察会で,これまで全く気づかなかった
ことを,参加者に教えてもらった.

少し濡れたジンガサゴケ葉状体裏を見ると,なんと
虹色に輝いているのだ.知らなかった!

標本を採ってきたので,乾いたときにどうなるのかを
確かめているところ.

これもまた構造色なのだと思います.
屋久島のジャバウルシゴケの色のことを書いたところ
だったので,偶然の一致に驚きました.

| | コメント (0)

2008年6月26日 (木)

コケの花言葉 母性愛

コケに花言葉あることは知っていたのですが,
なぜ「母性愛」なのか,特に気にしていませんでした.

今日,人からその理由を尋ねられたので調べてみると
mossの語源にも関わっているようで面白いです.

せっかくなので,その質問と回答を下に書き写します.

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
質問
>苔の花言葉は「マザーラブ」と言われていますが、その理由を何故だとお考えでしょうか?
>また,苔の発見の歴史はどのくらいなのでしょう?

発見の意味がちょっとわかりにくいですが,ひろい意味でのコケ(地衣類を含む)は,西洋ではギリシャ時代以前から人々に認識されていたようです.
中国については,日本蘚苔類学会会報の5巻5号に掲載されている「安藤久次 コケのシンボリズム I」という論文がとても参考になります.

花言葉については調べたことがなかったので,なんの情報もないのですが,,,,
問いかけられたを機会に,ネットで検索してみるといろいろなことがわかって面白いですね.

まず,誕生花に隠花植物のコケが選ばれていることが驚きです(これは前から知っていました).
もっとも,1月22日,8月10日,12月2日など情報源によって日付がバラバラなのが気になります.
複数の著者がかなり恣意的に,日付と花,そして花言葉を組み合わせたのでしょうか.

Wikipediaをみると,それでも原典となる「花言葉」の書物があるそうで,はて,それでは何日になっているのか,気になるところです.
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%B1%E8%A8%80%E8%91%89

さて,花言葉からずれてしまいましたが,「母性愛」となった理由については,自分で考えたことがないので特にこれという意見はありませんが,以下の2つのサイトのお話が,私には一番もっともらしいように思われます.
地中の病原性菌類から針葉樹の稚樹を守り育て,彼らにとって天然の育苗床となり,そうやって森林を維持することもコケ植物の果たす大切な役割ですから,いかにも母性愛らしい感じがします.(ちなにみ,これが倒木上更新が起こる理由です).

http://www.mie.to/birthday/fd.cgi?year=0&look=1&look2=29

http://www001.upp.so-net.ne.jp/Mikan/hana/all/k5.htm

知らなかったので,ついでにmossの語源を調べてみると,たしかに沼沢地やミズゴケ湿原に生えることから由来しているのですね.たとえば,

○The American Heritage dictionary
ETYMOLOGY: Middle English, from Old English mos, bog, and from Medieval Latin mossa, moss (of Germanic origin). 

○Online etymology dictionary
moss = O.E. meos "moss," related to mos "bog," from P.Gmc. *musan (cf. O.H.G. mios, Ger. Moos), also in part from O.N. mosi "moss, bog," and M.L. mossa "moss," from the same Gmc. source, from PIE *meus- (cf. L. muscus "moss," Lith. musai "mold, mildew," O.C.S. muchu "moss"), from base *meu- "moist, marsh." All the Gmc. languages have the word in both senses, which is natural since moss is the characteristic plant of boggy places. It is impossible to say which sense is original.

mossといっても(日本語の『こけ』と同様に),本当の蘚苔類とは別の植物(特に地衣類)を指すこともあるので,注意が必要です.たとえば,
 Iceland moss (地衣類Cetraria islandica 薬草)
 reindeer moss (地衣類Cladonia いわゆるトナカイゴケ)
 Spanish moss (パイナップル科チランヂア属.いわゆるエアープランツの仲間))
 Kate moss  (歌手),,,(^_^;)

| | コメント (0)

2008年6月25日 (水)

キヌガサタケが話題になる季節に

6月24日に関西学院大学キャンパス内の竹林で
撮影されたキノコの写真の鑑定を頼まれた.
レースをまとった姿からすぐキヌガサタケと
わかるのだが,マクキヌガサタケとの違いが
よくわからないので確認したいという.

(後でネットで調べてみると,他にもいろいろと
変わった種があるらしい...)

実は6月10日に同じ新聞社のカメラマンから確認を
頼まれたことがあり,それはマクキヌガサタケだったのだが,
間違いがあってはいけないので再度確認をしたいとのこと.

自分自身では,本当のキヌガサタケを現場ではまだ
見たことがない.それほど珍しいものではないらしいが,
どこにでも生えるというのではないのだろう.
いつかはその華麗な姿を写真に撮りたいキノコだ.
高槻市のとある神社境内では毎年たくさんでるらしい
のだが.

下の写真は,近所によくあるスッポンタケです.
一昨年の11月5日に,瓶の中に置いていたのが
伸び出しました.
Photo

| | コメント (0)

2008年6月24日 (火)

PDFファイルの文字化けで苦しんでいる人多いのだなぁ

アクセスログを見ると,「GothicBBB-Medium-Identity-H」を検索して
このブログにたどり着く方が少なくないようだ.
情報があまりなくて,もうしわけない.
とりあえずの対症療法の助けになったのであればいいのだが.

お詫びといってはなんだが,なぜPDFファイルの文字が化けるのか,
以下のサイトが,それをわかりやすく事情を説明してくれていて参考になる.

http://blog.goo.ne.jp/bpamf909/e/b54a759a874675954d0744dabc81f608

| | コメント (0)

2008年6月23日 (月)

幼虫がついに繭をつくる

Imgp3942
今朝みると,繭がひとつできていた.いつの間に!
夕方再度見ると,今度は繭が二つになっている.
幼虫が糸を吐いて繭をつくるらしいのだが,どちらも
見逃してしまった.だって,幼虫はほとんどピクリとも
動かなかったものだから,油断していた.

透けて見える姿はまだ幼虫のままのよう.これから
繭の中で脱皮して蛹になってゆくのだなぁ.

***********************
幼虫から蛹になるとき,いわゆるメタモルフォーゼが
起こり,幼虫の組織・器官の多くがいったん溶解して
成虫のものへと姿を変える(『成虫原基』が幼虫の中に
存在しており,それが溶けた『脂肪体』を養分にして
成長し,成虫の器官・組織に育つのだとか).

各体節ごとに形態と機能が分化してゆくのだが,
このときに働くのがツールキット遺伝子群なのかな?
(もっとも,すでに卵の段階で体節分化は生じている
とのこと.働く遺伝子や調節タンパク質が違うのかも
しれない)
途中まで読んでいる「シマウマの縞 蝶の模様」が
こんなところで役立つとは!

成虫原基やadult primordium(-a)で検索しても
あまりヒットしないのは,まだ研究がそれほど
進んでいないからなんだろうか?

その他,関連事項としては,

アポトーシス(プログラムされた細胞死)
http://homepage2.nifty.com/ToDo/cate1/apoptosis2.htm

さなぎの中で何がおこっているか
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=1835548&tid=a4a2a4aaa4e0a47&sid=1835548&mid=43&thr=1&cur=1&dir=d

カイコのサナギを解剖すると,
http://www5a.biglobe.ne.jp/~kaiko/jikken-13.html

完全変態昆虫について
http://www.bluesky-ml.org/archives/702.html

| | コメント (0)

2008年6月21日 (土)

幼虫を守るアリ,6脚型多脚戦車

Imgp3929
今日はえらくムシムシする日だった.
外を歩くだけで,とても不快な気分に.
まだ身体が慣れていないのだなぁ.

アリ君の幼虫,数と大きさがぐんと増えました.
ストロボを使っているので,テカっています.

そうそう,幼虫がでてきてからずっと,女王アリは
彼らをまたいで覆いかぶさる位置からほとんど移動
しなくなりました.

その様子を見ていて思い出したのは,
「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」において,博物館跡の
戦闘で登場した6脚型多脚戦車.人形使いを乗せたセダンを
またいで草薙素子と戦う姿が,よく似ている.

話題は変わるのだけど,
記事の内容を確かめるためにネットで
攻殻機動隊のことを検索していたら,ナント!

7月12日から,なんばパークスシネマで
「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊2.0」が
公開されるんですね.

うへぇ,これは見たいぞ.

| | コメント (0) | トラックバック (0)

カタツムリの卵

Photo
カタツムリの卵,白くて丸い,まるでちいさな
ピンポン球のよう.
そこからたくさんのちびカタツムリが孵った.

昔から疑問に思っているのだが,殻がついているだけで
ナメクジみたいに嫌われないのはなんだか理不尽だ.
眼がかわいいのか?

そんなカタツムリに関して,怖いものがみたい方は,
次のサイトへどうぞ.

「カタツムリを操る寄生虫の戦慄ムービー」
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20070106_leucochloridium/

検索してみたら,おえー,こんなサイトを発見.
「奇妙生物図鑑(寄生虫編)」
http://homepage2.nifty.com/kimyouseibutu/ecology-parasite.htm

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年6月17日 (火)

納豆の親戚 テンペ

Kalibar199201_32_putussibau
インドネシアでよく食べたテンペ(あるいはテンペイ).
納豆みたいなものだけど,粘りを楽しむ食品
ではない.油で揚げるなどして火を通して
食べる.

かなり奥地の店にもおいてあって,結構いろんな
場所で見ました.山に入るときにはもってゆきます.

枯草菌の仲間である納豆菌Bacillus subtilis var. natto
ではなくて,クモノスカビの仲間であるテンペ菌Rhizopus
oligosporusによる発酵食品なのですね.
おお,グラム陽性菌に対して抗菌作用があるらしい.納豆菌も
やられちゃうのかしら?

日本でも売っているけれど,色が違うぞ.

写真のテンペは,インドネシア西カリマンタンの奥地,
カプアス川をずっとさかのぼったPutusibauという村の店
で売っていたもの.1992年のことで,懐かしいです.

市場は川沿いの湿地の上にあり,家も歩道も木組の上に
あります.写真で少し見えている床材は,シロアリにも負けない
ブリアンあるいはウリンと呼ばれるボルネオ鉄木Eusideroxylon
zwageri(クスノキ科)の板です.
古くなると樹脂が浮き出てこんな色になります.ものすごく
堅くて重く,薄い板に加工したものが屋根を葺く材料にもされます.
http://www.fairwood.jp/woodguide/wood/tropical/ulin.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年6月15日 (日)

ジャバウルシゴケ(苔類)の不思議な色

200702_jubula_javanica_6
今思い出したのだけど,屋久島で見た
半ば水の流れに浸るように群落をつくっていた
ジャバウルシゴケは,独特の色をしていた.
ちょうどコンテリクラマゴケのよう.
植物体に色がついているのではなく,光の
かげんでそう見えるときがあるので,構造色の
ようなものだろうか.

上の写真の右下あたりの色を見てください.
カメラ写りの問題ではなく,肉眼でも同じ色あい
でした.

| | コメント (0) | トラックバック (0)

アリの卵 一匹幼虫になりかける?

Imgp3836
今朝みると,卵の一つの端がなんだか芋虫っぽく
なっている様子.しかし動かないのでよくわからない.

50mmマクロレンズを使って撮影してみるも,アクリル板
越しなので今一つ細部が見えない.

写真を拡大するとカビのようなものがこの芋虫表面に
生えているので,もしかして黴びたのだろうか.
あるいは幼虫にはそんな毛がある?

いろいろとネットを探すと,別の種だけど幼虫に毛が
生えている様子がわかる写真が見つかった.カビじゃ
なさそうなのでホッとする.
『学研の写真図鑑アリ』
http://ant.edb.miyakyo-u.ac.jp/BJ/Gakken79/Page_29.html

(卵をくわえて表面を撫でているような行動をよくしている.卵の場所を
頻繁に変えるのも,カビが生えないようにするためなのかもしれない)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

今朝起きてテレビをつけると地震のニュースが.
大きな地滑りなどが起こっているようだ.
Imgp3818
午後から息子と,近所の電気屋まで散歩をかねて
でかける.目的は新しいデジカメと長めのマクロ
レンズ.お目当てのKiss X2を手に取ってみると
そのあまりの軽さに驚く.よし,これに決めた.
(EOS40Dが6月末までキャッシュバック実施中だけど
連写には縁のない自分に,そこまでのスペックは必要ない)
マクロ撮影用のレンズとしては,キャノンの60mmを
考えている.

これまではペンタックスistDSに純正の50mmマクロをつけて
いて,とりたてて不満は無いのだけれど,どうせならここらで
ちょっと違うメーカーのカメラを使ってみたくなったのだ.
抜けの良い写真が撮れそうなキャノンにしてみることに.

アントクアリウムの女王アリ君.
卵を20個ばかり産んでいるが,まだ孵化しそうにない.
あちらこちらと地面を浅く掘り返し,それを積み上げているが
穴を掘る気配はないみたい.それと,数日ごとに卵を置く
場所を変えているのは,なぜなんだろうととても不思議に
思える.黴び対策か?

この部屋に入れてからすでに20日.はやく卵が孵って,
子ども達にせっせと穴掘りしてもらいたいものだ.
卵の数が10個を超えてからは,卵を抱えるようにして
まもっている時間が増えたような気がする.

(地面を大アゴで削って掘り返しはするものの,
 巣穴をつくることがないのは,なぜなんだろう?)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年6月12日 (木)

ニベリニア イカの寄生虫

ニベリン条虫 Nybelinia surmenicola
(ニベリニア)

生イカをさばくときに遭遇する
ちょっとおちゃめな形をした寄生虫.

水産食品の寄生虫検索データベース
http://fishparasite.fs.a.u-tokyo.ac.jp/Nybelinia/Nybelinia.html
 (強烈な写真が多いので,開くときはご注意)

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/musi/19.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

科博コラボ・ミュージアム in ひとはく

Photo

国立科学博物館が各地の博物館と共同で開催している
「科博コラボ・ミュージアム」.

この7月6日~13日の間,三田市にある人と自然の博物館において
絶滅危惧植物の保全への取り組みというテーマで開催される.

詳しくは,ポスター画像をごらんください.
7月6日には公開講座やコケ玉づくり実習講座も予定されています.

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年6月10日 (火)

力強く暑苦しい花 セイヨウキンシバイ

今の時期,植え込みの花で目立つのは,
大きな5枚の黄色の花弁を広げているキンシバイの仲間.

園芸・植栽用にいくつもの種類が植えられていて,
時には混栽されることもあり,見分けがつきにくい.

キンシバイ Hypericum patulum
セイヨウキンシバイ Hypericum patulum cv. Hidcote 
 (Hypericum calysinumも同じセイヨウキンシバイという
  名を付けられているらしい)
ビヨウヤナギ Hypericum chinense var. salicifolia 

うちの近所にたくさん植えられているセイヨウキンシバイ
の花弁を見ると,5枚の花弁の先端が凹んでいるし,
おなじくそれぞれの花弁の左縁が,かならず少しだけ
折りたたまれたようにしわよっている.

キンシバイとセイヨウキンシバイは,ともにおしべが
短く,5つの束になっているのがよくわかる
(おしべがしおれかけるとよりいっそうはっきりする)

上向きに力強く花を咲かせるのがセイヨウキンシバイで,
本当のキンシバイは花がずっと小さく,また少しうつむき
加減に咲くのだそうだ.
(実物をまだみたことがない).写真をみるかぎりでは,
花弁左縁のしわもないみたい.

ビヨウヤナギは花弁がずっと細長く,反時計まわりに
ゆがんでいる(いわゆる巴,渦巻き形).またおしべが
花弁と同じくらいに長いのも特徴.

花を見比べると違いは一目瞭然なのだが,いつも記憶が
混乱してしまいます.

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年6月 8日 (日)

クモノスゴケ属(タイ類)の見分け方

クモノスゴケ属は、山間部沢沿いなどの湿った場所に多い葉状タイ類。
日本からは4種がこれまでに報告されているが、うち一種ヤハズゴケは
日本産が疑わしいので、以下の三種だけ識別できれば大丈夫。

近畿地方では、ほとんどクモノスゴケのことが多いようだ。

ニセヤハズゴケ Pallavinicia levieri
葉状体の中肋がはっきりしない。
分枝はほとんどない葉状体縁に毛がほとんどない。
葉状体は、中肋をはさんで左右非対称になりやすい。
基物からたちあがることはなく、ペタッと匍匐する.。
造卵器がはいっている器官(雌包葉)はカップ状。

クモノスゴケ Pallavicinia subciliata
葉状体の先端はほそくのびることが多い分枝はほとんどない。
葉状体は、中肋をはさんで両側が同じ。
幅基物からたちあがることなく、ぺたっと匍匐する。
葉状体は筒状となり、前方に向かって倒れている。

クモノスゴケモドキ Pallavicinia ambigua
葉状体は、前二種よりもずっと幅が細い。
湿った土上に密集してはえる。
葉状体は斜めに立ち上がり、先は掌状に分枝する。
雌包葉はクモノスゴケと同じ。
標本にすると、乾いたときに真っ黒になる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«読書メモ 「寝ながら学べる構造主義」