コケに花言葉あることは知っていたのですが,
なぜ「母性愛」なのか,特に気にしていませんでした.
今日,人からその理由を尋ねられたので調べてみると
mossの語源にも関わっているようで面白いです.
せっかくなので,その質問と回答を下に書き写します.
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
質問
>苔の花言葉は「マザーラブ」と言われていますが、その理由を何故だとお考えでしょうか?
>また,苔の発見の歴史はどのくらいなのでしょう?
発見の意味がちょっとわかりにくいですが,ひろい意味でのコケ(地衣類を含む)は,西洋ではギリシャ時代以前から人々に認識されていたようです.
中国については,日本蘚苔類学会会報の5巻5号に掲載されている「安藤久次 コケのシンボリズム I」という論文がとても参考になります.
花言葉については調べたことがなかったので,なんの情報もないのですが,,,,
問いかけられたを機会に,ネットで検索してみるといろいろなことがわかって面白いですね.
まず,誕生花に隠花植物のコケが選ばれていることが驚きです(これは前から知っていました).
もっとも,1月22日,8月10日,12月2日など情報源によって日付がバラバラなのが気になります.
複数の著者がかなり恣意的に,日付と花,そして花言葉を組み合わせたのでしょうか.
Wikipediaをみると,それでも原典となる「花言葉」の書物があるそうで,はて,それでは何日になっているのか,気になるところです.
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%B1%E8%A8%80%E8%91%89
さて,花言葉からずれてしまいましたが,「母性愛」となった理由については,自分で考えたことがないので特にこれという意見はありませんが,以下の2つのサイトのお話が,私には一番もっともらしいように思われます.
地中の病原性菌類から針葉樹の稚樹を守り育て,彼らにとって天然の育苗床となり,そうやって森林を維持することもコケ植物の果たす大切な役割ですから,いかにも母性愛らしい感じがします.(ちなにみ,これが倒木上更新が起こる理由です).
http://www.mie.to/birthday/fd.cgi?year=0&look=1&look2=29
http://www001.upp.so-net.ne.jp/Mikan/hana/all/k5.htm
知らなかったので,ついでにmossの語源を調べてみると,たしかに沼沢地やミズゴケ湿原に生えることから由来しているのですね.たとえば,
○The American Heritage dictionary
ETYMOLOGY: Middle English, from Old English mos, bog, and from Medieval Latin mossa, moss (of Germanic origin).
○Online etymology dictionary
moss = O.E. meos "moss," related to mos "bog," from P.Gmc. *musan (cf. O.H.G. mios, Ger. Moos), also in part from O.N. mosi "moss, bog," and M.L. mossa "moss," from the same Gmc. source, from PIE *meus- (cf. L. muscus "moss," Lith. musai "mold, mildew," O.C.S. muchu "moss"), from base *meu- "moist, marsh." All the Gmc. languages have the word in both senses, which is natural since moss is the characteristic plant of boggy places. It is impossible to say which sense is original.
mossといっても(日本語の『こけ』と同様に),本当の蘚苔類とは別の植物(特に地衣類)を指すこともあるので,注意が必要です.たとえば,
Iceland moss (地衣類Cetraria islandica 薬草)
reindeer moss (地衣類Cladonia いわゆるトナカイゴケ)
Spanish moss (パイナップル科チランヂア属.いわゆるエアープランツの仲間))
Kate moss (歌手),,,(^_^;)