ゴヘイゴケ亜科苔類のツリゴン(トリゴン)
ゴヘイゴケ亜科に分類される属は,クサリゴケ科の中で腹葉が全縁(二裂しない)のが特徴.
いくつも属があってなかなか識別するのが難しいのですが,枝別れの様子と,葉細胞のツリゴン
(trigon:トリゴンともいう)の形,そして生植物の場合には油体の形と数が分かれば,けっこう
機械的に属を決めることができる,,そうです.(苔類をよく知っている人にとっては,このような
決め方は邪道に思われるのかもしれないですが).
図鑑をみると,ツリゴンの形に『二辺が凹み,一辺が膨らむ」との記述があるのですが,
これが実際にはどういう状態を示すのか,実にわかりにくいと感じていました.
たまたま材料が手に入ったので,自分の勉強のためにツリゴンの写真を撮ってみました.
ツリゴン(トリゴン)とは,細胞と細胞が接するカドの部分を指します.細胞と細胞が長く
接するところがへこんでいるのは,「中間肥厚」といいます.
二辺凹,一辺凸の例
フルノコゴケ Trocholejeunea sandvicensis
数年まえの標本から写真を撮ったので,油体は写っていません.もっとも,
フルノコゴケは乾燥に耐える種なので,半年くらいだと油体も残っているようですが.
三辺ともに凹む(これが苔類全般で通常のかたち)
シロクサリゴケ属の種 Leucolejeunea sp.
半年前の標本ですが,ブドウ房状の大きな油体が写っています.
三辺ともに凹む 中間肥厚強い 細胞と細胞の間に線が見える
ナミゴヘイゴケ Spruceanthus semirepandus
図鑑では三辺ともへこむと書かれていますが,へこんだところの中央が突出しているので,
三辺とも突出するとした方が誤解が生じないのではと思うのですが.
すごい中間肥厚が見えています.
これも半年前の標本ですが,これも油体が残っています(小さくて20-30個,均質).
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